■三題噺のマンガ始めました。
とにかく短いマンガが描きたかったので、三題噺のマンガを始めました。念のためご説明すると、「与えられたお題3つを折り込んで即興で噺を作る」遊びです。
無人島や独房でもできる遊びです。
昔は寄席で盛んに行われていて、三遊亭圓朝が「酔漢」「財布」「芝浜」のお題から作ったのが「芝浜」、「卵酒」「鉄砲」「毒消しの護符」のお題から作ったのが「鰍沢」、という伝説があります。
次に出すkindle本に載せる予定ですが、溜まるまで待てないので
ブログでチラ見せすることにしました。
■おれの三題噺のルール
まず三題噺をどうマンガでやるか、ルールを決めました。(1)お題は、朝日放送のTV番組「ざこば・鶴瓶らくごのご」で使われたものをお借りする。
既成のお題を使いたくて探していたところ、wikipediaでお題一覧が手に入りました。残念ながら番組は観たことないのですが、番組のコンセプトは、ざこばさんと鶴瓶さんが、観覧客から募った一組のお題で交互に三題噺をするというもの。鶴瓶さんがベテランになってからもスジナシなど即興芸に挑む姿は、ほんとうにかっこいいですね。お題は「ひと」「もの」「ばしょ」とする、という三題噺の王道からは外れているお題も多いですが気にしません。
(2)お題の固有名詞、時事、知らない単語は、一般名詞に置き換える。
三題噺の面白さのひとつには、即興性、時に時事が織り込まれることがありますが、意味がわからない単語はどうにも使えません。独断で事前に、お題をいくつか一般名詞に置き換えました。(3)時間をかけない。
スポーツのような即興性も面白さのひとつ。だけど、おれはマンガでやるので即興でできる部分には限りがあります。アイデアを考えて、下書きして、ペン入れして、乾かして、消しゴムかけて、墨入れして、乾かして、修正して、スキャンして、構成して、という工程の全部を即興ではできません。
だから「アイデアを考える」だけ、即興性にこだわります。1回考え出したら席をたつまでにアイデアを完成させる。時間にしたら15分から30分くらい。
だけど、そう厳密にはできないのが正直なところです。
いま10個くらいアイデア出しが終わりましたが、場所が移動中のバスだったり、夜遅くてアイデアを考えたまま寝てしまったり。生業としている仕事がある以上、確保できる時間がブツ切れです。なので、このルールは少しゆるめに「時間をかけない」にしました。目安として、全部の工程をつなげて一晩で終わる程度。
(4)テクニックや作法、技術論に頼らない。
マスコミなど一部の就職試験では、就職試験で三題噺が出る、と聞いたことがあります。ということは、きっと就職予備校や内定指南書にはテクニックが載っているんでしょう。まずは、敢えてそういったお作法を無視して始めてみます。しばらく経ったらテクニックを導入するかもしれません。それまでに作った噺をどう変えたくなるのか、オモシロイでしょう。何かテクニックを導入する時には宣言します。
■三題噺 No.003「レントゲン」「混浴」「アニマル」
それでは、ペン入れや構成が終わったものから載せていきます。ご笑覧ください&あなたも噺を作って遊ぼうよ!
おしまい