2015-06-28

三題噺のマンガ始めました。 No.003「レントゲン」「混浴」「アニマル」

■三題噺のマンガ始めました。

とにかく短いマンガが描きたかったので、三題噺のマンガを始めました。
念のためご説明すると、「与えられたお題3つを折り込んで即興で噺を作る」遊びです。
無人島や独房でもできる遊びです。

昔は寄席で盛んに行われていて、三遊亭圓朝が「酔漢」「財布」「芝浜」のお題から作ったのが「芝浜」、「卵酒」「鉄砲」「毒消しの護符」のお題から作ったのが「鰍沢」、という伝説があります。

次に出すkindle本に載せる予定ですが、溜まるまで待てないので
ブログでチラ見せすることにしました。

■おれの三題噺のルール

まず三題噺をどうマンガでやるか、ルールを決めました。

(1)お題は、朝日放送のTV番組「ざこば・鶴瓶らくごのご」で使われたものをお借りする。

既成のお題を使いたくて探していたところ、wikipediaでお題一覧が手に入りました。残念ながら番組は観たことないのですが、番組のコンセプトは、ざこばさんと鶴瓶さんが、観覧客から募った一組のお題で交互に三題噺をするというもの。鶴瓶さんがベテランになってからもスジナシなど即興芸に挑む姿は、ほんとうにかっこいいですね。
お題は「ひと」「もの」「ばしょ」とする、という三題噺の王道からは外れているお題も多いですが気にしません。

(2)お題の固有名詞、時事、知らない単語は、一般名詞に置き換える。

三題噺の面白さのひとつには、即興性、時に時事が織り込まれることがありますが、意味がわからない単語はどうにも使えません。独断で事前に、お題をいくつか一般名詞に置き換えました。

(3)時間をかけない。

スポーツのような即興性も面白さのひとつ。
だけど、おれはマンガでやるので即興でできる部分には限りがあります。アイデアを考えて、下書きして、ペン入れして、乾かして、消しゴムかけて、墨入れして、乾かして、修正して、スキャンして、構成して、という工程の全部を即興ではできません。

だから「アイデアを考える」だけ、即興性にこだわります。1回考え出したら席をたつまでにアイデアを完成させる。時間にしたら15分から30分くらい。

だけど、そう厳密にはできないのが正直なところです。
いま10個くらいアイデア出しが終わりましたが、場所が移動中のバスだったり、夜遅くてアイデアを考えたまま寝てしまったり。生業としている仕事がある以上、確保できる時間がブツ切れです。なので、このルールは少しゆるめに「時間をかけない」にしました。目安として、全部の工程をつなげて一晩で終わる程度。

(4)テクニックや作法、技術論に頼らない。

マスコミなど一部の就職試験では、就職試験で三題噺が出る、と聞いたことがあります。ということは、きっと就職予備校や内定指南書にはテクニックが載っているんでしょう。まずは、敢えてそういったお作法を無視して始めてみます。

しばらく経ったらテクニックを導入するかもしれません。それまでに作った噺をどう変えたくなるのか、オモシロイでしょう。何かテクニックを導入する時には宣言します。

■三題噺 No.003「レントゲン」「混浴」「アニマル」

それでは、ペン入れや構成が終わったものから載せていきます。

ご笑覧ください&あなたも噺を作って遊ぼうよ!







おしまい

読書感想文 「レジリエンスの教科書 逆境をはね返す世界最強トレーニング」

■どうして本書を手にとったか


おれは、生業としてITコンサルをしていて、あそびで絵を描いたり曲を作っています。平日は仕事が終わってから、数時間あそぶ時間を確保する毎日。仕事をきちんと終えて頭を切り替えたい。けれど先週は、何度かストレスを引きずることがあった。

自他ともにストレス耐性は高いと認めるおれだが、苦手なタイプのストレスがかかっているんだろう、と感じ、「自己啓発書で読みやすいけれど、ある程度、体系的にまとめられている本」がほしかった。

こんなニーズには魅力的な表紙。



レジリエンスの教科書 逆境をはね返す世界最強トレーニング

以下、おれの読書感想文です。

■レジリエンス・スキルとは

「レジリエント」とは、ストレスや逆境にうまく対処して再起できる状態。
「レジリエンス・スキル」とは、今の自分の対処や考え方の理由に気づき、
よりレジリエントになるための手段で、本書では7つ紹介されている。

このスキルを身につけると、「自分の『皮』が厚くなったような感覚」になるらしい。宮台真司さんがよく言う「ベタに反応しない「「出来事や人の言動に一喜一憂しない」状態に近いのかな、という印象。

■思いこみや、思考の癖に気づく

「わたしたちは、ある出来事が起こった時、出来事そのものに反応するのではなくて、瞬間的に起こった解釈/思考に対して反応している。この解釈/思考には、人それぞれ思いこみや癖がある」
「ストレスを感じた時、思いこみや思考の癖によって解釈/思考が歪んでいないかチェックしよう」
というのが、おれの受け取った本書のメッセージ。

こんなことをノートに書きながら読むと、面白かった。
・自分がストレスを感じた時の思考の癖
・思考の癖の根本にある、一番こわいこと
・それによって起こす反応の癖

おれにとって、一番こわいことは「自分が受容されていない」こと。
何かストレスを感じると、
(A) こうなったのは、少なくとも一部は自分のせいだ
(B) 相手の言動は、(自分だったら)ネガティブな意味だ
と瞬間的に思う。それぞれ、少し大げさなのだ。

(A)は、おれは自己効力感が多少高いので、自分のコントロールの及ばないことについても「何かできたはず」と思いがちだ。
(B)は、こんなこと言うの恥ずかしいのだけれど、こどもの頃に言葉づかいや振る舞いをお行儀よく躾けられたおかげで過敏なのだ。周りの人がちょっとマナーが悪いだけで、直接的な不快感の表現や「自分が軽視されている」表れとして受け取ってしまう。

(余談)思考の癖に潜む「自分の一番こわいこと」って面白い。立川談志さんが「饅頭怖い」に絡ませるのを妄想した。

■事例はちょっと退屈。退屈と感じるのも「思考の癖」

本書の後半は、気づきをもたらす分析の方法と事例が並べられている。事例は、退屈で読み飛ばした。「アメリカの、こどものいる共働き夫婦の女性」ケースが多い印象であまり身につまされなかった。
(余談)そういえばこういう本の事例って男性が多いから、女性読者はいつも「身につまされない」と思ってるんだな。

「最近は仕事が忙しくて、家族と過ごす時間が持てない。8時半に家を出て、家路に着いたのは18時をまわっていた。もうこんな生活が何週間も続いている」みたいなのを読むと、日本で仕事するおれはイラッとさえきた。どんだけか時間の使い方ヘタなんじゃ!と。

 何にストレスを感じるか、ってのも社会や文化に依存していてまさに「思いこみや思考の癖」なんだな、と思う。「仕事が18時に終わる」のが「遅い」と思いこむか「早い」と思いこむかでストレスとして感じるか否かが変わる。

 さらに言うと「自分からみたら楽な仕事に、不平を言っているアメリカ人女性」にイラッときたおれにも、思いこみや思考の癖がある。人種だとか性別に対する偏見がちょっと混じっている。自分の偏狭さが怖いのでここでは掘り下げないけれど、リベラルでいたいとは思うものの、難しいね。

■RQテストの前提に疑問

 本書には、レジリエント度を測る「RQテスト」がついているのだが、これに疑問がある。自己申告制の、相対評価なのだ。

自己申告制というのは、「あなたは明るい性格ですか?」という質問に「はい」と答えると、テスト結果に「あなたは明るい性格ですね」と出てくるタイプの心理テストだ。

「社会的に成功している人ほど得点が高い」という一応の統計的な裏はとってあるそうだ。
だが、レジリエントの「自分の解釈/思考に癖や歪みがある」という主旨と、自己申告制でレジリエント度を測るテストは、そぐわないように思う。

また、相対評価のテストなので、多くの読者は平均点に収まるだろう。読者としては、ほんとうに、つまらない。自分が平均的で平凡な存在であるという事実は。
心理テストを受けるからには、「えっおれ、こんな特徴が?」と騒ぎたいのが人情。

また、このテストで得点の高い人って、ほんとうに幸せな人だろうか。一緒にいて楽しい人だろうか。だって、自己申告制なんだよ。
自分で自分のことを「明るくて、事実を歪めず正しく認知し、自己効力感が高く、人の気持ちがよくわかって、感情や衝動を抑えることができる」って評価してる人、おれは苦手だな。もっと言うと「そんな人になりたいとは思わない。つまらなそうだから」。

このテストが前提にしている「社会的な成功」って何だろう?

■まとめ、期待は満たされたか

期待は、70%満たされた。体系的に書かれているので、読み進めながら自分のことをノートに書いていくと自分の癖に気づき、面白かった。実際に感じていたストレスそのものが軽減されたわけではないけれど、自分が感じている不快感の理由やメカニズムが多少わかると、心理的な負担は軽くなるものです。

翻訳書だけど、読みやすい。訳者の宇野カオリさんもペンシルバニア大学での研究に携わった方らしく、内容を熟知されている方の翻訳はありがたかったです。



レジリエンスの教科書 逆境をはね返す世界最強トレーニング

カレン・ライビッチ、アンドリュー・シャテー著
宇野カオリ訳
草思社

2014-08-10

ジョン・クリーズが生きているうちに、もっともっと拍手をしたい。

 おれ、モンティパイソンの最期を観に、ロンドン行ってきました。
既にかなり間が空きましたが、気が向いたらレポートします。

それより、
パイソン熱が冷めないなか、どうしても気がかりな事があるんです。

■ジョン・クリーズが、モンティパイソン再結成公演の直前に
ソロで全世界を回ったツアー公演のタイトルは
"Last Chance to See Me Before I Die"でした。

これが、冗談に聞こえないんです。


■ジョン・クリーズを見るたびに、
「新しい作品を見てほしい」という強い意志を感じてきました。

(1) そもそも、ジョン・クリーズは「過去の焼き増しだから」と言って
Flying Circus 4th seasonにも参加しなかった。

(2) 「モンティパイソン パーソナル・ベスト」というDVDボックスでも
唯一モキュメンタリーとして新しいネタを入れていた。

(3) Not the Messiah (He's a Very Naughty Boy)にも
ジョンだけ出ていない。

ぱっと思いつくのは、この3点。
もっと挙げられる人も多いでしょう。

これまでモンティパイソンの再結成が実現しなかったのは
ジョン・クリーズが拒んでいたから、と言って間違いないでしょう。

■その、ジョン・クリーズが、
過去を振り返っている事に、おれはおびえています。

(1) 今回のモンティパイソン再結成公演に乗り出した。
しかも大々的に「最後の公演」を銘打って。

(2) 前掲のソロ・ツアーのタイトルと、内容。

(3) 「嫌気がさした」と公言していたsilly walkを題材にしたゲームを出した。

(4) 11月には、自伝を出版する。

■立川談志さんが亡くなった時を思い出します。
おれは、後から気づいたんですが、
立川談志さんは、
きれいに過去の活動を総括して、
いろんなところに挨拶をしてから亡くなっています。
(個人的面識があるわけでもないので、ファンが遠くから見て、の感想ですが)


■ジョン・クリーズが生きているうちに、もっともっと拍手を聞かせたい。
いつまで経ってもモンティパイソンの最期の公演が上映されない東京に住みながら、
思っています。

おれよりも年上の方は、
ジョン・クリーズの凄さをもっと知っているでしょう。
みんな、もっと拍手しましょうよ。
星が堕ちる前に。


2014-07-09

所有欲は、一番金のかかる欲望である。

 どうして、人は所有欲があるんでしょう。
欲望のなかでも、一番ゼイタクな欲望だと思う。

お金がかかる欲望といえば、食欲、性欲。
一万円で比べてみよう。


お寿司屋さんで、時価を避けて好きなだけ食べる。
ファーストフード店で毎日、好きなハンバーガーを一年間食べる。

出会いを求めて合コンに行く。
ネオンきらびやかなお店で働くお姉さんに会いに行く。

これに比べて、所有欲は、
一か月間、開かなかった本やレコードを置いておく分の家賃。

どう?所有欲、ゼイタクでしょ。
ほかの欲望を満たす為ににかかるお金は、モノや人がその為に動いているけれど、
所有欲の場合は、全部ジーッとしてる。

こんなゼイタクな欲望は切り詰めなきゃ!
と自分に言い聞かせながら、
本とレコードを「残すもの」「人に譲るもの」に分ける毎日。

大好きな作家の作品を取捨する時の
スリルは、ちょっと面白い。



2014-06-22

悪党が交通標識を使って ひみつのやりとりしてる、って知ってた!?

■amazon.co.jpから、またkindle本を出しました!

今度の本は、
巨大な陰謀論を紐解く序説・・・

よく見かける標識に隠された、
「本当の意味」を
悪党がこっそりリークします!

悪の交通標識

無料サンプルだけでも、ダウンロードしてご笑覧ください!

2014-06-21

私小説の読み方、そしてamazonでのkindle本無料配布が開始

■芥川賞作家の西村賢太さんの随筆集「一日」を手に取った。

恥ずかしながら、きちんと作品を読むのは初めて。

おれの大好きなブコウスキーに通じる、話題が何であろうと、何故か感じてしまう品の良さ、気の弱さ。語り口に憑依したかのように楽しんでいるのだが、私小説の、一番楽しい読み方ができているか?と疑問。

■私小説に限らず文学は、文字で読者の体験を構成するもの。

けれど、私が西村賢太さんの本を読む時は、テレビ等で、具体的な先入観が出来上がっている。特に、映像は余計なことも雄弁に語る。

おれの場合、先入観が好意だったから作品を手に取ったのは言うまでもない。(抜粋引用されていた一文にヤラれて買いました)

けれども、何も知らない状態で読んでいたら異なる印象が楽しめたのか、と思うと勿体ない気分。

■もったいなさと同時に感じるのは、自意識(私小説、随筆)と他者視点(映像)が並列されて違和感がない凄さ。

日常には、このふたつのズレによる「こいつ、イタイな」が山積。このズレがない。自意識が異常に冷めていて文章表現が映像と同じくらい雄弁なのでしょう。(またはそう錯覚させる)


■元SONY社長 出井伸之さんが「イノベーションの鳥瞰図」について語る講演を聞く機会があった。

内容が10年くらい古くて辟易した。たぶん、主催者が漠然とリクエストしか伝えなかったから出井さんが恐竜時代のネタを引っ張り出してきたんだろう。いちおうは拍手で終わってはいたけど、数百人も集めて恥をかく、講演の怖さを知った。最近注目している、某研究科の主催だったので辟易を通り越して落ち込んだ。ラーメン食ってジムに行ってようやく持ち直した。ま、あたりはずれもあるでしょう。

■amazonから出した電子書籍の無料キャンペーンが始まりました。

徐々に部数が上がってきました。06/22(日)までの無料配布なので、kindleをお持ちの方は、ぜひご覧になってください。


2014-06-19

kindleで、無限に「いない いない バア」

■新しく、KDPでkindle本を出しました!

 kindleのタッチ操作で、無限に続く「いない いない バア」。思いついたら、作らざるをえない。




kindleをお持ちの方、ぜひご笑覧ください。