新宿駅は、みんなお洒落をして、くたびれた顔で帰路につく。
これから出勤のお姉様、おネエ様方がいらっしゃる、少し前の時間。
新宿駅は、帰路につく人ばかりだ。
買い物とか、デートとか、映画とか、飲み会。あるいは、仕事、商談、接待。
服には、朝なかった皺がついている。髪型や化粧も褪せている。何より違うのは、人の歩き方、姿勢だ。肩の位置が下がり、足を上げずに歩く。
家に帰ってシャワーを浴びる前の、一番くたびれた顔が新宿駅に集まる。
ちょうど、食堂の食器を流すベルトコンベアみたいな光景だ。
この写真を見返す時、おれは自分の体調の良し悪しがわかる。
体調の悪い時は「みんなヘトヘトにくたびれて、街から遠い我が家に帰るのだ」と思う。
体調の良い時は「さんざん遊んで、帰って休もうね」と思う。