2016-01-24

細かいこと気にすんな。なんとなくわかるだろ。

 amazonプライムを満喫している。今日は白黒のゲゲゲの鬼太郎をはじめ、古いアニメや映画をたくさん観た。




この鬼太郎に限らず、古い映像作品によく感じることだが「細かいこと気にすんな。なんとなくわかるだろ。 それより大事なとこ観てくれよ。」という、とても大事なスタンスを感じた。

 たとえば、昔の円谷作品もそうだ。特撮技術は高等だし、工夫があふれている。とはいえ、意地悪な目線で粗探しができないわけじゃない。けれど、粗探ししてどうすんのさ。「ピアノ線が見えた云々」とうるさいやつは、バカなのだ。

技術的な粗や、展開が急だとか、ツジツマが合わないとか、細かいことが気にならないのは、登場人物の感情、人間関係の変化がきちんとつながっているからだと思った。

まったく逆に、映像がきれいで、脚本の粗は目につかないのに登場人物の気持ちがまったくわからない作品はつまらない。具体的な作品名は控えるけれど、そういう作品が最近、多い。観てガッカリする。

 時の試練を超えて愛されている作品だからこそ、そのスタンスが崇高だ、というのは大前提として、感情や人間関係が描けていれば、むしろ細かい粗が作品の迫力を演出するかのように感じた。