こないだ、ふと"I still haven't found what i'm looking for"を思い出した。
歌詞はこうだ。
I have climbed the highest mountains
I have run through the fields
Only to be with you
(一番高い山を越えてきた 野を駆けてきた あなたといるために)
I have run, I have crawled
I have scaled these city walls
These city walls
Only to be with you
(走って、這いまわって 街の壁をよじ登ってきた あなたといるために)
But I still haven't found what I'm looking for
But I still haven't found what I'm looking for
(それでも、探していたものは見つからない)
探しものを求めて、山や野を越え、街へやってきた・・・
宗教的なシンボルや、社会情勢を読みこんだ、深淵な歌詞なんだろう。
けど、知識の貧相なおれには、
山を越えて、
谷を越え
ぼくらの街にやって来た・・・
忍者ハットリくんに思える。
やはり、歌詞を理解するのに文化的ギャップは大きく立ちふさがる。
■同じ「探しもの」を歌うにしても、日本語なら、こうなる。
探しものは何ですか
見つけにくいものですか
カバンの中もつくえの中も
探したけれど見つからないのに
まだまだ探す気ですか
それより僕と踊りませんか
夢の中へ 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか
井上陽水「夢の中へ」だ。
こどもの頃、朝のニュース番組で流れていた記憶がある。
あふれる多幸感は、こどもにもよォく伝わった。
今から思えば「クサの匂いがする」と形容できる多幸感。
■歌詞のなかで「まじめに探しものをするかどうか」ってのは、
その国や世代の宗教観が色濃く出るんじゃないか、なんて大げさな事を考えたりした。