2016-05-07

探しもののの、洋邦比較

■フリークというほどではないけど、時々思い出すU2。

こないだ、ふと"I still haven't found what i'm looking for"を思い出した。

歌詞はこうだ。
I have climbed the highest mountains
I have run through the fields
Only to be with you

(一番高い山を越えてきた 野を駆けてきた あなたといるために)

I have run, I have crawled
I have scaled these city walls
These city walls
Only to be with you

(走って、這いまわって 街の壁をよじ登ってきた あなたといるために)


But I still haven't found what I'm looking for
But I still haven't found what I'm looking for

(それでも、探していたものは見つからない)

探しものを求めて、山や野を越え、街へやってきた・・・

宗教的なシンボルや、社会情勢を読みこんだ、深淵な歌詞なんだろう。



けど、知識の貧相なおれには、


山を越えて、

谷を越え

ぼくらの街にやって来た・・・

忍者ハットリくんに思える。




やはり、歌詞を理解するのに文化的ギャップは大きく立ちふさがる。


■同じ「探しもの」を歌うにしても、日本語なら、こうなる。

探しものは何ですか
見つけにくいものですか

カバンの中もつくえの中も
探したけれど見つからないのに

まだまだ探す気ですか
それより僕と踊りませんか

夢の中へ 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか

井上陽水「夢の中へ」だ。

こどもの頃、朝のニュース番組で流れていた記憶がある。

あふれる多幸感は、こどもにもよォく伝わった。

今から思えば「クサの匂いがする」と形容できる多幸感。



■歌詞のなかで「まじめに探しものをするかどうか」ってのは、

その国や世代の宗教観が色濃く出るんじゃないか、なんて大げさな事を考えたりした。