真崎守さんのマンガを古本屋で見つけた。すごく惹かれるのだが、自分にとってとても異質な部分もあり、すごくよく分かる部分と、まったくピンとこない部分が混在している。
狂雲集に似ている感触だ。特徴的なのが、時間の感覚だと思う。ふだんの生活の時間感覚でページを開くとついていけない。
気を落ち着けて、水面を揺らさないように作品に入っていくと、新しい体験ができる。体調の悪い時は好機だ。低気圧で体調の悪い時に、じっくり読んだのがよかった。水底は深く、おれはまだ把握しきれていないのだけれど。芸術作品を通じて追体験する「ハッパぽい」印象だ。