2016-04-10

ポンコツ新聞を作る

■フリーペーパーを作りたい


 年初に「フリーペーパーやkindle本については、4月に計画をたてる。」と目標をたてた。そのとおりに、フリーペーパー作りを始めた。いつもは電子書籍で出すポンコツ新聞を、印刷しようと思う。ワラ半紙に刷ってクラスに配った学級新聞をやりたくて、これまでポンコツ新聞を描いていたんだから、より懐かしい感じ。ミニシアターかんぺさんみたいに無料で配りたい。


■ZINEというあそび


 本屋で印刷やデータの作り方を調べていて、おれのやりたいことは世間一般では「ZINE」と呼ぶ、と知った。同人誌や自主制作出版物を本屋やカフェやイベントで販売する、趣味世界があるらしい。

そういえば昔、グラフィティの展覧会に行った時、会場の地下の本屋に迷いこんだ事を思い出した。見たことのない写真集や洋書で壁一面の本棚が埋め尽くされていて、グラフィティとはかけ離れた潔癖で几帳面で知的な雰囲気。おれが途方に暮れていると、店員が「N.Y.のアーティストの作品です。面白い本ですよ」と分厚いのを手渡してきた。

全編カラーで、写真や手描きのイラストたっぷり。どうやら著者である、N.Y.在住のオジサンの生活や日記、ノートをまとめた本だった。「郊外のダイナーで、別居している息子と会った」みたいなのがポラロイド写真と手書きの文字で綴られていた。

あれも、ZINEの一種だったらしい。

 「ZINE」というキーワードで本屋をうろつくと、何冊か目に留まった。あれだけ「参考図書がない」と思って独学でやっていたのに。読むと、自分が電子書籍を作る時に試行錯誤や自己流でやっていたことがいくつか載っていた。

やっぱり、自分のやりたいことが世間一般でどう呼ばれているか、ノウハウはあるか、って調べるのは大事かもね。おれみたいに遊びでやってる分にはノウハウに頼らずに試行錯誤する事自体が楽しいんだけど。

これからZINEをやりたい人におススメするとしたら、玄光社MOOK「クリエイターのためのZINEのはじめ方」。詳しくはないけど、何より読んでいて楽しい。




■プロトタイプを作った


 ZINEをキーワードに新たに知ったことがある。自分で印刷できる、ということだ。印刷工場に依頼するのではなく、業務用の印刷機を使って自分で作れる施設があるらしい。コンビニやkinko'sでコピー機で刷るのに近いが、紙が選べたり、製本道具を貸し出してくれたりするらしい。


 製本は、やった事ないし、少しハードルが高い。そこで、1枚の紙でできるフリーペーパーを作って、まず施設を体験することにした。


 最初にやったのは、プロトタイプを作ること。これでレイアウトや素材の数がわかる。

表紙に「ポンコツ新聞」のロゴがあって、



ひらくと、2ページ目、3ページ目があり、



さらにひらくと、大きな面に大きな絵。グラビア、袋とじのつもり。白黒だけど。



閉じて裏表紙には、奥付をつける。



これで、必要な素材、部品がわかったので製作に入る。
出来上がりがどうなるか、楽しみ。