2015-11-14

ステッペンウルフ "Born To Be Wild" のモノを探して

■みんな大好き、ステッペンウルフのBorn To Be Wild


以前、どこかで聴いたモノラルのシングルバージョン。
アルバムとは全然違って迫力がすごい。

心地のよいヤカマシサで、グサリと刺さった。
レコード屋さん行く度に探しているんだが、見つからない。


モノラルのシングル音源は、ファン人気も高いらしく、
最近、音源が発掘されて編集盤CDが出ていた。

ズンドコ、モッサリ、心地よくやかましくて、とても良い。
知っていた曲も「こんなカッコよかったっけ?」ってくらい印象が違う。

奥田民生がイージューライダーのアレンジで真似したり、
シャネルのCMで使われたり、地味によく聴くThe Pusherも、モノのほうがかっこいい。

残念ながら、Born To Be Wildは、おれの聴いたのと微妙に音色が違う。
これもいいけど。
ファーストアルバムのリイシューにも入っているそうなので探してみる。

■もし、これから買う人がいたら輸入盤がおススメ


国内盤は輸入盤より500円以上高いけど、中身は輸入盤。
要するに、輸入盤に日本語の帯つけてビニール袋に入れただけ。

ブックレットが厚め、と知っていたので日本語訳を期待して
国内盤を買ったんだけど残念。



そうそう、あとamazon.comのレビューが熱くて、読むとほしくなっちゃうよ。

2015-11-11

読書感想文「ドレの絵で読む ドン・キホーテ」


NHKのドキュメンタリー「ロストロポーヴィチ 75歳 最後のドン・キホーテ」を観て、ドン・キホーテ熱が再発。

本棚に岩波文庫がみあたらない。
読みやすい児童書で探そうかと思っていたところ、本屋で見つけて気になっていた本書を思い出し、amazonで即効ポチった。




■ユーモアが乾いている


世情も時代もちがう。だから、描かれている情景や出来事は完全に理解はできない。

登場人物の突飛な言動、ちょっとした言い回し。
すごく可笑しいのだが、あまりにサラリと表現されているので、笑っていいところなのか、わからない。
翻訳者も演出しようがなく、ユーモアがカラッカラに干からびている。

実は、コレが一番、おもしろいのだ。
「笑っちゃう」んだ。

■狂気の自覚


サンチョは「自分の主人は狂っている」とたびたび口にする。
それでも、主人についていく。そしてたびたび酷い目にあう。

サンチョは狂人なのか、狂人のふりをしているのか、いたって正気なのか。
寺山修司か、ポール・オースターが作中で言及していたと思うのだが。

ドン・キホーテ自身も、自分は妄想にとりつかれている、と自覚している。
それでも、妄想が実存するかのように生きる。

ドン・キホーテと出会い、取り囲む人々は、
ドン・キホーテの妄想をからかい、面白がっている。
自分たちが「正気」だから、妄想をからかうことでしか生きられない。


■ほんとうに、おかしいのはどっちだ。


サシャ・バロン・コーエンの「ボラット」や「ブルーノ」に通じる、ユーモアの恐ろしさを感じる。

まず、あるひとりの狂気がおかしな騒動をおこす。
まわりの「正気」な社会が騒動のまきぞえを食らう。やがて、狂人をおもしろがる。
すると社会そのものが常軌を逸して、狂気を帯びてくる。

そのドタバタを笑ったり、おもしろがっている観客は、自分が狂気に飲みこまれていることに気づく。
笑っている自分の背筋が凍る。
ニーチェの「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」。


■初めて読了した


これまでに岩波文庫を手に取ったことがあったが、長いのと、情景がわからないところが多々あり、何度も断念していた。

それが、挿絵によって理解が助けられ、また省略されている箇所もあって短くなっているのでスンナリ読了してしまった。

岩波文庫の完訳にも再チャレンジしたい。ドン・キホーテのマンガが描きたくなったので、描きながら読みすすめてみようかな。



同じく、ドレの挿絵が楽しめるコッチもほしいな。




2015-11-03

かんかんのう

 落語「らくだ」や映画「北の螢」で
印象的に使われる、あかるくてなぜか悲しい歌。

「九連環」という中国語の歌の、
語感を真似て歌い継がれたものらしい。

外国語の口ざわりを楽しみながら、
意味不明な歌詞を歌うあそびは楽しい。

サザンオールスターズの
「シュラバ・ラ・バンバ」などの歌は、
まさにそういう楽しさがある。

かんかんのうについて、いくつかネットや資料で調べたので書く。

■日本語の歌詞(というより表音)


かんかんのう きうれんす
きゅうはきゅうれんす
さんしょならえ
さあいほう
にいかんさんいんぴんたい
やめあんろ
めんこんふほうて
しいかんさん
もえもんとわえ
ぴいほう ぴいほう


■元歌の意味


「かんかんのう きうれんす」は、
中国語の「看看奴 九連子 (ねえ、こっちを見て。九つの輪のついた指輪を。)」の
名残があるらしい。

歌詞の意味は諸説あるが、
大意を自分なりに訳すと

「ねえ、私がもらった指輪を見て
九つの輪が連なった
手では解けない
刀も切れない
だれか、解いてくれない?
夫婦になってもいい
だれか、いいひと」

身請けされるのを待つ遊女の歌に聞こえる。
「北の螢」で悲しく聞こえるわけが、
少しわかった気がした。


2015-10-26

中古CDが大暴落

■中古CDが大暴落


先週、twitterでグチってしまったが、中古CDの値段が暴落している。それに伴い、お店の経営も苦しくなって商品管理もいい加減になってきている。特に90年代、00年代の洋楽はひどい。


■中古CD屋さんが好き


おれは新譜でほしいものがあればネット通販で買うし、お店でブラブラ物色したい時は中古屋さんに行く。

お店で新品を買うのは滅多にない。新譜じゃなくても中古屋さんで見つからないものは、ネット通販で買う。

新品を中心に扱う店は、おれの好きな音楽をあまり置いていないし、おれの好きじゃない音楽が流れているので楽しくない。狭い店内のアチコチで新譜の宣伝が流れ、パチンコ屋のような非音楽的空間になっていることも多い。


■中古CDを買っても作り手に還元されない


おれが、CDを買うのは中古屋さんがほとんどだ。

ふと気づいた。おれがCDに支払っているお金のほとんどはアーティストに届かないのだ。ずっと探していた商品に、定価以上のお金を支払っても、作った人に還元されない。

こんなお金のまわり方は、不健全だ。音楽業界が続くわけない。


■好きな分だけ還元したい


聴かれた分だけアーティストにお金が行くストリーミングは音楽の救世主なんだろうか。
印税が安い、という問題点はあるようだけれど。

聴かれた分だけ、好かれた分だけ作り手に還元される、という一点は健全だ。
「うちのCDは繰り返し聴いてはもらえない」と知っている人はストリーミングに反対するだろう。

そういう意味では、新品アナログ盤がもっと市場を拡大するといい。
聴いて、聴いて、聴きまくって盤が痛んできたら、新品を買い替えれたら最高だ。


KDPダウンロード数から読者数を推定する

■あそびでやっている、新聞づくり


寝室でこっそり読む新聞、ポンコツ新聞の第4号を今月11日に発行した。
amazonのKindle Direct Publishing (KDP)という電子書籍の個人出版だ。

今週末は、その無料配布キャンペーンをやった。


■ダウンロード数が伸びた理由


24時間だけ実施したのだが、単位時間あたりのダウンロード数は過去最高だった。なんでだろう。

発行してからキャンペーンをするまでの期間(2週間)はいつもより遅いくらいだった。発行日でソートした人にたくさん、ひっかかったわけではなさそうだ。
ちなみに、発行して2週間くらいはamazonで新着マークがつくらしい。今回のキャンペーンではマークがつく、つかないでダウンロード数が左右されたとは思わないけど。

販売価格設定は、過去より少し高めだった。通常価格の降順でソートして無料で読めるものを探した人に、ひっかかった可能性はありそうだ。

 もし、内容や見た目が影響したとすれば、たぶん表紙が女の人のイラストだったからかもしれない。



■ダウンロード数から読者数を推定する


無名の新聞をお金を支払って読む人は少なくて当然だ。毎号、無料キャンペーンをやると、ようやく人の目に多少は触れる。

「人の目に触れた」といっても、おれがわかるのはダウンロード数だけだ。読んでいない人数も含まれる。読んでくれた人がどれくらいいるか、を推定する試みとして、今回のキャンペーンでは、ひとつ前の第3号も同時に無料配布キャンペーンをやってみた。

第3号は古いので確実に、最新号より目に触れるチャンスは少ない。たぶん、「いま、無料配布キャンペーンされているもの全部」という人にしか目に留まらないはず。

第3号は今年8月に無料配布キャンペーンをやった時の、ダウンロード数のデータがある。残念ながら今回みたいに24時間だけの実施ではなかったので、厳密には単純比較はできないんだけど、ま、推定には使えるだろう。

今回のキャンペーンで第3号をダウンロードしてくれた人数から、
8月のキャンペーンで第3号をダウンロードしてくれた人数をひくと、
今回第4号をダウンロードした後に第3号に手を伸ばしてくれた人数が推定できる。

それは、最新第4号のダウンロード数の約4.5%だった。
いい線いっていると思う。

おれの理論「おれと好みが似ていて読み取ってくれる人は5%、好きになってくれる人は1%」に合う。きっと、第4号をダウンロードした人のうち4.5%の人が、第3号も「無料なら」とダウンロードしてくれたはずだ。

とはいっても、無名の新聞でダウンロード数が小さいので、「好きになってくれる1%」にあてはまるのは、ほんの数人、ひと握り。

これを繰り返せば、あそびがもっと楽しくなるはずと信じてあそび続けるしかない。


■実は、まだ無料で読めるみたい


amazonプライム会員ならいつでも無料で読めると気づいた。
kindle持っていなくても、スマホやブラウザで読めるので是非。





2015-10-20

この世で一番、入場料の安い天国

 天国は、ベッドと銭湯にしかないと思っていた。クラブで多幸感に包まれることもあるが、悪い時は地獄だ。

ベッドと銭湯の次に多く、天国に連れてってくれるのは、名画座、特に新文芸坐だ。週末に黒澤明と深作欣二を4本観た。スクリーンで、しかも35mmフィルムで。

まわりに爺さんが多いが、天国なのでしょうがない。

映画を観に行く時は、電車で行く。本を開いたり、音楽を聴いたり、しないようにしている。濃厚な時間を過ごす前は、退屈なほうがよい。

名画座の入場料は、安い。お金で買える快楽のなかで、一番安い。なぜ、安いのだ。すきなものが安いと、すこし悲しい。


2015-10-19

後悔しない射精、またはジャケ買い

■絶対にレコード店はなくならない


 データで音楽を聴くようになって久しい。それでも、レコード店をうろつく楽しみはなくならない。

これはどんな曲かな、と思いながら、頭の中で鳴っている音楽を聴くのが楽しいからだ。

こどもの頃は何も買わずに帰って、想像したとおりに作詞作曲して、後日答え合わせをすることもあった。

どんなにストリーミングやダウンロードが普及してもレコードはなくならない。これまで少し市場に過剰に拡大してただけだ。どんなに電子書籍が普及しても紙の本がなくならないのと同じ。おれも電子書籍で遊んでいるので、こんなことを言うのもおかしいけど。

■アドバイス


 おれは衝動買いをしたことがない。レコードを除いては。衝動買いは射精に似ている。女性にもわかってもらえると思うけど、後悔することもあるってことだ。

もし、おれが過去の自分にアドバイスできるとしたら「相手を選べ。個性のないやつは選ぶな」だけだ。個性がない相手は、当然ながら、つまらない。必ず後悔する。個性がある相手なら、楽しめるかどうかは自分の度量次第だ。


■想像の爆発、ジャケ買い


 個性のある相手が自分の琴線をはじいたら、アプローチせねば死んでいるも同然だ。

個性の強い相手を探すなら、レコードならジャズの棚をあさるのがいい。

自分のなかで爆発した想像はいったん置いて、期待はせずに針を落とす。

■蛇足


ジャズやブルーズの、丁寧にリイシューされた編集盤で、ジャケットが魅力的に見えたら、ハズレが少ない。
こんな、カッコイイのが見つかるんだよ。