印象的に使われる、あかるくてなぜか悲しい歌。
「九連環」という中国語の歌の、
語感を真似て歌い継がれたものらしい。
外国語の口ざわりを楽しみながら、
意味不明な歌詞を歌うあそびは楽しい。
サザンオールスターズの
「シュラバ・ラ・バンバ」などの歌は、
まさにそういう楽しさがある。
かんかんのうについて、いくつかネットや資料で調べたので書く。
■日本語の歌詞(というより表音)
かんかんのう きうれんす
きゅうはきゅうれんす
さんしょならえ
さあいほう
にいかんさんいんぴんたい
やめあんろ
めんこんふほうて
しいかんさん
もえもんとわえ
ぴいほう ぴいほう
■元歌の意味
「かんかんのう きうれんす」は、
中国語の「看看奴 九連子 (ねえ、こっちを見て。九つの輪のついた指輪を。)」の
名残があるらしい。
歌詞の意味は諸説あるが、
大意を自分なりに訳すと
「ねえ、私がもらった指輪を見て
九つの輪が連なった
手では解けない
刀も切れない
だれか、解いてくれない?
夫婦になってもいい
だれか、いいひと」
身請けされるのを待つ遊女の歌に聞こえる。
「北の螢」で悲しく聞こえるわけが、
少しわかった気がした。