2015-11-14

立川談志「居残り佐平次」の凄い映像

■立川談志「居残り佐平次」の映像/音源のなかでも、これは特別


テンションの上がり下がりが凄くて、
生々しくて非現実的、という不思議な感覚。

バカを演じる利口
狂ったふりをした冷静
夢想家を模した諦念
陽気を装った希死念慮

どっちが本性なのか、わからなくなる。
立川談志の躁鬱イメージとも重なる。


■迫力があって怖いが、共感もできる不思議


自分が、とても気持ちよく遊んでいる時の極致が佐平次だ。

ウソとホントが混ざる。
そこにないものが見える。





ふだんの佐平次と、設定や演出が違う。
失念をごまかしたり、あえて遊んでいたり、ジャズのように演じている。

細かいところのツジツマはたぶん合っていないけど、ナマナマしく「伝わってしまう」。

ええもんを観た。