■SNSとやらが定着して、ずいぶん経つ
SNSは、実名、半・匿名で面白さが異なる。
facebookは原則、実名で使うルールだ。
twitterやelloは、どちらの使い方もできる。
■実名SNS
実生活の知り合いとつながる、実名SNSは好きではない。
町内の回覧板がわりに使ってはいる。
災害時や年賀状がわりの近況報告と同窓会の連絡には便利だ。
しかし、それ以上の利用をしようとすると、
承認欲求とも違う、社交にかける強迫観念を感じて、辛い。
■半・匿名SNS
twitterやelloを実名で使い、実生活の知り合いとつながっている人もいる。
が、概してつまらない。
有名人でもない限り、公開の場で会話する価値はないのだ。
が、概してつまらない。
有名人でもない限り、公開の場で会話する価値はないのだ。
実生活上のコミュニケーションをとるのに、いちいち公衆の面前に出る必要はない。
いっぽう、実生活から離れた半・匿名で使われるSNSは未だに面白い。
みんながアカウント名を、ペンネームや芸名として使っていて、実生活の知り合い全員には知らせない。
親しくなれば互いにアカウントを知っていたりする、くらいのユルい閉ざされ方。
匿名掲示板とは違い、アカウント名で筆致に同一性がある。
必死にやれば個人特定も不可能ではない、とみんな知っているので、匿名でしか言えない暴言は少ない。書かれていることが、事実か、半分事実か、虚構かわからないのも好きだ。
アイコンが美男美女だと、イイコト言ってる気がするのが単純でオモシロイ。
■物語の断片
最近、ドン・キホーテと仁義なき戦いにハマった。
物語にハマるのは久しぶりだ。
物語を読んでいる間は、SNSを見る回数がだいぶ減った。
SNSは、おれにとって物語の断片だったのだと気づいた。
一般人が事実と妄想の捌け口にしているSNSより、
時代の選別を経た、本物の物語のほうが面白かった。
■物語の読み方
大人になると、物語が読みづらい。
本はよく読むほうだが、隙間時間で断続的に読むことになる。
すると、実生活やSNSで見聞きする物語の断片と混線してしまうのだ。
物語を集中して読む時間は、なかなか確保できない。
こどもを寝かしつけるのに、物語を読み聞かせするのは、大人にとって願ってもない機会なのかもしれない。