2015-10-07

バカ田大学祭

「バカ田大学祭ライブ 電気グルーヴ&スチャダラパー篇」に行ってきた。




「赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学祭ライブ 電気グルーヴ&スチャダラパー篇」
@9月14日 渋谷CLUB QUATTRO

■隣接するが、異なる領域でスペシャルになるということ

初めて電気グルーヴを観て、石野卓球さんというテクノDJが、カラオケではしゃぐのを観た衝撃は想像以上だった。だって、ケミカル・ブラザーズがカラオケではしゃいでたらビビるでしょ?

お客さんも、石野卓球さんがDJやる時と層もリアクションが全然ちがう。電気グルーヴのライブはCDとかDVDとかで知っていたんだから、衝撃だったのは、お客さんのリアクションの方かもしれない。

お客さんは完全にJ-Popカラオケとして楽しんでた。こんなに異質なものをJ-Popとして楽しむんだ!と驚いた。J-Popの楽しみ方って奥深く、幅広いんだね。

ステージをまっすぐ見つめて、ステージを指さす動作を繰り返したり、パラパラみたいな振付をしたり、手を振ったり、手拍子したり、一緒に歌ったり。

テクノDJと電気グルーヴ、似てはいるけれどまったく異質の楽しみ方をされるふたつの音楽で、まったく異質なお客さんに支持されてるんだな、と気づいた。


■二足のワラジ

 おれの好きなひとの、好きな時期っていうのは、二足のワラジがキーワードなんだと気づいた。

石野卓球さんは、テクノDJとJ-Pop。
ビートたけしさんは、映画監督とTVタレント。
伊集院光さんは、ラジオDJとTVタレント。
イッセー尾形さんは、ひとり芝居と映画やドラマの俳優。

ロバート・ランドルフやジョン・スペンサーも、二足目のワラジが何かは知らないけど、ミュージシャンとしてすごいアルバムを作るかたわら、別の仕事もしていたはず。
R.L.バーンサイドはタクシー、ジュニア・キンブロアはライブハウスみたいなところの営業だったはず。

隣接はするが異なる領域でスペシャルになる人のすごさよ。

 実は、イベント終わってからは、落ち込んでいた。おれはチンケなプライドが邪魔しているのか、J-Popやカラオケが苦手で、フロアの真ん中で居心地の悪さを噛み潰してた。すごく好きな先輩が、おれと仲の良くないグループと、おれのわからない冗談で大ハシャギしているのを見た感じ。

それが、二足のワラジの二足ともスペシャルになる凄さの表れなんだ、と消化するのに一ヶ月も時間がかかっちゃった。