2015-12-28

iTunesライブラリをクラウドに置く

 初めてiPodを買った時、貴方も興奮気味にCDをかたっぱしからリッピングしたはずだ。
おれは、お気に入りのCDは、すべてiTunesに入っている。もう、Appleから逃げられない。
他社製品に乗り換えてリッピングしなおす?まさかね。

ユーザーのライブラリを手中に収めてしまうと、強い。
Apple、amazonの強みは、ユーザーの持ち物を預かってしまったところだ。


■数年前、おれのiTunesライブラリを入れていたHDD(2TB)がふっとんだ


 バックアップ手段について、より神経質に考えるようになった。

iTunesとして、最初の選択肢はApple musicだが、却下した。自分の持っている曲が自動的にクラウドと同期される点は魅力的だが、自分のロスレス音源がデグレードしてしまう。

聴き分けられるか、は重要ではない。できるだけ良い音で聴けるようにしている、という思い入れが重要だ。

ユーザーが一番、惜しげもなくお金を使うのは、すでに持っているライブラリの品質の維持なので、Appleももっとうまく儲けてくれればいいのに。


■そもそも、ライブラリを所有する、という考え自体を捨てストリーミングに移行しようかとも思った


 アナログは所有するもの、デジタルは利用するもの、と割り切れないかな、と。けど、現状ではストリーミングでは聴けない音楽のほうが多い。例えば、志ん生が聴けるストリーミングは今のところないはず。


■解決策 : iTunesライブラリをGoogleドライブに置く


 やってよかった。1~2万円で自宅にNASを買うより、月額1,000円程度で1TB借りられるほうが、安心だ。NASのファンが回る音、ディスクを書き込む音も気にならない。

さらに外出先で参照、再生できるのがよい。iPhoneに入りきらなかった曲も、Googleドライブアプリで再生できる。(音質的にはダウングレードされてるんだろうけど)


■注意点


(1) クラウド側がマスタになる


 同期を切ると、ローカルに置いたファイルが捨てられることになる。クラウド側からおとしてこればよいのだけど、それなりに時間がかかるので要注意。おれの場合、1TB程度のライブラリをアップロードするのに3日間要した。下りの回線速度は多少早いとしても、相当かかるだろう。

(2) ライブラリが先祖がえりしてしまう


 クラウドと同期させるようにしてから、度々、先祖がえりが起きた。音楽ファイル自体は消えたりはしないのだけれど、「この間、変更したリッピングした曲がなくなっている」「レーティングやプレイリストの変更が反映されていない」など。

iTunesは、ライブラリの内容をitlファイルとxmlファイルの2種類で保存するのだが、どうやら、これらが、クラウド側の古いバージョンで上書きされてしまうのが原因らしい。

一応、xmlファイルの出力を止める事で、先祖がえりは起こらなくなった。

 ここからは推測だが、iTunesは常にitlファイルを更新していて、時折xmlファイルに反映する。xmlファイルへの反映とクラウドとの同期のタイミングによっては、ローカルのxmlが古い、と判定されてクラウド側のxmlで上書きされてしまうようだ。そして、iTunes再起動時はxmlファイルを正として読み込むようだ。